スナック3行まとめ
- DistroKidはUniversal Music Group(UMG)の申し立てを受けた楽曲削除を認め、対象はごく少数と説明しています。
- アーティストは、事前通知や理由の説明がないまま楽曲やアルバムが配信先から消えたと訴えています。
- 同社は訴訟の主張に強く反論しており、詳しい削除基準や復旧時期は報道で示されていません。
10月10日付のThe Vergeによると、DistroKidはUMGの申し立てに応じて一部の配信楽曲を削除しました。事前通知がなかったと訴える作者もおり、個人で音楽を届けるアーティストが、作品の消えた理由を自ら問い合わせる状況が報じられています。

スナックガールズのひとこと
AIKO: 配信停止を権利侵害確定に変換するのは早すぎます。曲を止める仕組みには、作者へ理由を返す仕組みも欲しいですね。
ネア: お気に入りの曲が突然消えたら、また聴けるのか気になってしまいます。作者にも理由が届いていないと、待つ側も落ち着きませんね。
UMGの申し立てで削除、DistroKidは訴訟に反論
アーティストサービス担当副社長のAmanda Ferri氏は、DistroKid経由で配信された「ごく少数の音源」を、UMGの申し立てに応じて削除したとThe Vergeに説明しています。同社は影響を受けたアーティストに混乱を招いたことを残念に思うとし、アーティストが音楽をリリースできるよう守りながら、その影響を抑えるために取り組んでいると述べています。
UMGは9月、DistroKidが「AI-slop pipeline」と呼ぶ、粗悪なAI音楽の流通経路を作ったと主張して提訴しました。DistroKidは訴訟の前提となる主張に強く反論しています。UMGの訴えはあくまで申し立てであり、裁判で権利侵害が認定されたという話ではありません。
今回報じられたのは、すでに配信されていた音源の削除です。AI音楽を一律に禁止する新規アップロード規則の発表ではなく、削除された曲がすべてAI生成だったと確認されたわけでもありません。聴いていた曲が消えたことだけで、AI生成や権利侵害と決めつけることはできません。
作者が問い合わせて初めて説明を求める状況
ミュージシャンのMcGwire氏は、6曲がストリーミングから削除され、その前後にDistroKidから連絡がなかったと話しています。説明を求めて同社に連絡したものの、有人担当者につながるまで、チャットボットとの長く堂々巡りのやり取りが続いたといいます。
削除された曲の一つはStevie Wonderの「Isn’t She Lovely」のカバーで、McGwire氏は適切なライセンスを取得していたと説明しています。これは本人による許諾状況の説明であり、削除の正当性について法的な結論が出たことを意味するものではありません。
ラッパーのKing Chase氏も、一緒に仕事をしていたアーティストのアルバムが、連絡や説明のないまま丸ごと削除されたとThe Vergeに語っています。本人によると、そのアルバムは3〜4年間問題なく配信されており、それまで著作権侵害の警告などもなかったそうです。
自分の曲が消えたとき、残しておきたい記録
自分の作品が配信先から消えた場合、一般的な備えとして、対象の曲名と各ストアの楽曲リンクを記録しておくとよいでしょう。手元にあるライセンスや購入記録、サポートとのやり取りも保存し、配信代行サービスには、どの音源が対象になり、どの理由で削除されたのかを具体的に尋ねることをおすすめします。
記事には、音源ごとの詳しい削除基準や削除の総数、復旧時期、明確な異議申し立ての手順は記されていません。手順が存在しないと断定できるわけではなく、資料をそろえれば必ず復旧するという保証もありません。配信を再開できるかどうかも含め、対象作品への対応について同社の続報を待ちたいところです。
出典・確認日: 2026年10月11日

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