1. 好みの文体の例と変えてはいけない事実を伝え、気になる箇所から範囲を絞って直してみましょう。
2. 日本語向けのtextlintはルールに沿って文章を検査する道具で、AIに読ませるスキルとは役割が違います。
3. 修正後は原文と並べ、数字や名前、予定と完了、実際にしていない体験が変わっていないか確認してください。
SNACKGIRLS · RED’S DEV LOG
気になる一文から、次の原稿にも使えるチェック項目まで。

部活のお知らせを書いていた日

01撮ったの、私なんだけど?
こんにちは、レッドです。AIに文章を頼んで、こんなふうに思ったことはありませんか? 「間違いではなさそう。でも、こんな言い方する?」
私も「AIっぽさをなくして」と頼みました。でも、読み返すと別のところが気になる。結局、引っかかった一文をそのつど指摘することになったんです。
キラリのスマホのカメラが、先に動いた。
この場面で、キラリはお菓子を撮っていました。なのに、この文だけ読むとスマホが勝手に動いたみたい。前後の場面を踏まえるなら、こう書けます。
キラリがスマホを持ち上げて、お菓子を撮った。
誰が何をしたのかが分かりますよね。ただし、原文にない行動を足していい、という話ではありません。今回は、前後から撮影中だと分かる場面でした。

私が撮ったなら、そう書けばよくない?

ほんとそれ。かっこよく書こうとして、変になってる。
02「自然に」の隣に、例文を一つ
自然な文章といっても、友達へのメッセージと操作マニュアルでは違います。そこで、もう一度書き直してもらう前に、何が引っかかったのかを言葉にしてみました。
| 気になる表現 | 引っかかるところ | 書き直し例 |
|---|---|---|
| 多彩なお菓子、一つの試食テーブル | 名詞ばかりで、誰かの言葉に聞こえない | 先にお菓子、出しちゃおうか? |
| 「前みたいにかわいく」から、かわいさの要素の特定へ | レッドの疑問というより、報告書の見出しみたい | かわいいのは分かるけど、どこをまねしてもらえばいい? |
| 参照すべき要素を適切に反映できなかった。 | 何が違うのか曖昧。AIKOの口調にも合わない | 参考画像をうまく再現できませんでした。文字の形が違いますし、白い背景も広すぎます。 |
この表は、実際の韓国語原稿で指摘した問題と12回目の校正記録を、日本語の学習用に再構成したものです。日本語で同じ出力を得た実験記録ではありません。
「この単語があったらAIっぽい」と決めるより、伝えたいことが、その文で伝わるかを見ます。小説なら、あえて遠回しな表現を残すこともありますよね。

シロちゃん、「自然に」だけじゃなくて、例文も見せるとよさそうだね。

はい。どんな話し方にしたいのか、伝えやすくなりますから。
03まずは、インストールなしで試そう
「プロンプト」は、AIに送るお願いや指示のことです。特別なコマンドを覚える前に、直したい文章と一緒に、こんな条件を送ってみてください。
以下の文章を、AIを初めて学ぶ人にも読みやすく直してください。 説明文は親しみやすい「です・ます調」にしてください。 好みの文体の例: 「最初は、どこを押せばいいのかも分かりませんでした。画面を一つずつ確認してみました。」 この例は文体だけを参考にしてください。私の体験として本文に入れないでください。 守ってほしいこと: - 日付、数値、名前、リンク、原文の事実を保つ。 - 予定や推測を、完了したことや確定事項に変えない。 - していない体験や、確認できていない成果を足さない。 - 主語や動作が曖昧な文は、誰が何をしたのか分かるようにする。 原文から判断できなければ、推測で埋めずに質問する。 - 大げさな評価と、同じ内容の繰り返しを減らす。 - 表、強調、指示文の例は残す。 - 登場人物の台詞は、説明文と分けて口調を保つ。 修正した文章と、主な変更点3つ、その理由を示してください。 確認が必要な文は、別に挙げてください。 [ここに直したい文章を貼り付ける]
文体の見本と実体験は別です。例文に書かれた出来事を、そのまま自分の体験にしないようにします。
一度で気に入らなくても、毎回全文を変える必要はありません。次は範囲を絞って頼めます。
2段落目だけ直してください。ほかはそのままで。
「できる場合がある」という条件は残して、最初の一文を短くしてください。
そのほうが、何が変わったかも比べやすいです。原文と修正後の文章は、別々に残しておきましょう。
04毎回使う条件は、保存しておく
毎回この条件を貼り付けるのは面倒でした。そこで実際の韓国語原稿の作業では、文章の書き方や見直し方をまとめた指示ファイルを、Codexから読めるようにしました。

次の記事でも、同じことを全部言うの?

よく使う条件をファイルに保存して、書くときに参照するようにできますよ。
初めて聞く言葉 · SKILL
スキルは、作業のときに読む指示や参考資料。
新しい日本語モデルをダウンロードする、という意味ではありません。Codexでは、SKILL.mdという指示ファイルに、必要な参考資料などを組み合わせて使えます。自分が残したい文体や、変えてはいけない情報も条件にできます。
日本語の文章には、こんな確認ツールも
日本語版では、韓国語専用の設定をそのまま勧める代わりに、textlintの公式資料を調べました。こちらはスキルではなく、決めたルールに沿って文章をチェックする「リンター」です。AIへの指示とは役割が違います。
textlint + Japanese preset
textlint-rule-preset-japaneseは、長すぎる文や二重否定、同じ助詞の重複、文体の混在などを確認するためのルール集です。気になる箇所を見つける手がかりになります。
Japanese technical writing preset
textlint-rule-preset-ja-technical-writingは、技術文書向けの厳しめのルール集です。記事の種類に合わせて設定を調整する前提なので、会話や漫画の台詞に全部当てはめる必要はありません。
ここで紹介した日本語ツールは、公式資料を確認した候補です。今回の原稿にインストールして検証済み、という意味ではありません。まずは上の依頼文と、原文を並べて読む方法だけでも始められます。
Codexなどで導入を相談するときの頼み方
この環境で、日本語の文章を見直す仕組みを作りたいです。 まず既存の設定と、プロジェクトの文体ルールを確認してください。 textlintとtextlint-rule-preset-japaneseの公式資料を読み、 この環境で必要な準備と、チェックできる範囲を説明してください。 AIに読ませる指示ファイルと、textlintの設定は区別してください。 既存の設定を上書きせず、短いサンプルで確認する手順を提案してください。 原文の事実と人物ごとの口調を保ち、既存記事を一括修正しないでください。
GitHubは、こうした道具のコードや説明書を公開している場所です。ページがあるだけでCodex用スキルとして使えるとは限らないので、対応環境と導入方法を確かめます。
05読みやすい。でも、やったことが増えてる?
文体が気に入っても、そのまま採用する前に確かめたいことがあります。
来週、予約機能を
試す予定です。
予約機能を使ったら、
時間を節約できました。
後の文は読みやすくても、予定が体験に変わっています。なかった成果まで加わりました。これは間違いを説明するための練習例で、今回の導入作業で実際に出た結果ではありません。

「試す予定」が「試しました」になったら、別の話です。

読みやすければいいってわけじゃないんだ。元の文も見ないと。

修正後に見るのは、この4つ
① 数字と名前 — 日付、金額、製品名、リンクは変わっていない?
② 確かさの度合い — 予定や推測、可能性が、断定に変わっていない?
③ 実際の体験 — やっていないことや、未確認の成果が増えていない?
④ 必要な情報 — 表、条件、例外、指示文の例が抜けていない?
文章の読みやすさと、内容の正しさは別々に確認します。道具を使うようになっても、ここは省けません。
06自分の話し方まで消さなくていい
最後は、台詞だけを読んでみました。説明を「です・ます調」にしても、友達との会話まで全部「承知しました」では、私らしくないですよね。

私までずっと「確認いたします」って言ってたら、変じゃない?

その台詞は残して、説明文だけ直してみましょうか。
友達へのメッセージも、お店のお知らせも、ブログの使い方記事も同じです。「人間らしく」の後に、誰が、誰に向けて話す文章なのかを伝えてみてください。くだけた言葉や笑い声を増やせば自然になる、というものでもないんです。
次の原稿では、この3つから
- 好みの文体の例文を一つ渡す。
- 変えてはいけない事実を伝える。
- 修正後の文章を、原文と並べて読む。
一文に引っかかったところから、次の記事にも使える条件がまとまりました。私も、まだ一度で欲しい文章が返ってくるわけではありません。でも次は「なんか変、やり直し」だけじゃなく、どこをどう直したいか、言ってみるつもりです。
今日の原稿は、ここまで!


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